ピアノ講師ぴちち先生の五感

「発表会の服は?曲は?」「ピアノって認知症予防になるって本当?」「指使いって大事なの?」等、普段よく質問される事柄についてピアノ講師歴約20年の経験から綴っていきます。日々のレッスンで感じた事等も交えて。

親もピアノ弾けないとダメ?(その1)

「私ピアノ弾けないんですけど・・・」

 

とおっしゃるお母さんよくいらっしゃいます。

心配ご無用。

全然弾けなくていいです。

むしろ弾けない方がいいくらい。

 

なぜかと言うと余計な手出し口出しが入るからです。

「昔5年くらいピアノやってました」

「中学校に入るまでやってました」

このくらいのキャリアの方は要注意です。

一応少しだけ経験があるので初歩のことは理解できます。ですので子供にそれをレクチャーします。子供が間違えるとイライラしたり、わからないとすぐ教えてしまったりします。

そして、自分が昔習ったやり方でやろうとします。

子供の譜読み(自分で楽譜を読む)習得はとてもとても時間がかかります。ですので、こちらが出した宿題に対して、いつも良くできてるので「もうおんぷ読めるようになったんだな」と思ったら大間違いで実は全て家でお母さんが教えてくれていた、自力では殆ど読めていなかった等という最悪な結果になったりもします。もう今はすぐ見抜けるのでその心配はなくなりましたが。

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私がまだまだ新米だったころ、これが見抜けなくて1年くらい経ってから発覚したあとの衝撃。音大を経てピアノの先生になった人達は大抵小さい頃から譜読みなんかも周りに比べて早い子が多いはずなので、子供がすぐに楽譜を読めるということに違和感を感じません。なので特に若い先生は気がつきにくいことの一つだと思います。

 

厳しい言い方かもしれませんがピアノを5年くらい経験しているということは5年しか続かなかったということです。まだまだ初心者なのです。初心者が初心者を教えることは危険なことです。

よく友人同士で、頭のいい子に勉強を教わったりすることがありますがあれとは違います。友人同士と、親子関係は全く別だからです。

 

特に小さい子にとってお母さんは絶対的な存在です。

お母さんの言う事は正しい、

家ではお母さんの言う通りにしないと怒られる、

こういう心理が無意識に働いています。

 

ある日教えてもいないやり方で勝手に弾いてきた生徒に対して、どうしてこういう風に弾いてきたの?と聞くと

生徒「だってお母さんがこうやってやれっていうんだもん」

ぴ 「そうなんだ。でもこうだからこうやって弾こうね」

生徒「だってお母さんはこれでいいっていったもん(涙目)」

ぴ 「そうなんだ。もしかしたらお母さんちょっと間違っちゃったかもしれないね。大人でも間違える時はよくあるから」

ぴ 「でも、ピアノのことだけは先生の方がよく知ってると思うからこうやって弾いてね」

 こういう事が実際あります。一番の被害者は生徒です。ついてしまった癖をとるためにマイナスからゼロに戻す作業をしなければなりません。

 

逆に弾けるお母さんの場合ですが、これはもう千差万別でなんともいえません。

一応今回の記事は「親が弾けなくても大丈夫か?」というものに対しての答えなので弾けるお母様のことはおいておきます。

 

弾く環境を整えてあげる

応援する

 

この二つが私が最も大切ではないかと思うことです。

次回に続きます。

 

 
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