ピアノ講師ぴちち先生の五感

「発表会の服は?曲は?」「ピアノって認知症予防になるって本当?」「指使いって大事なの?」等、普段よく質問される事柄についてピアノ講師歴約20年の経験から綴っていきます。日々のレッスンで感じた事等も交えて。

ピアノと部活の両立

「来年から部活に入るのでピアノが今まで通りできなくなるかも・・」


と中学入学を控えたお母様方がよく悩まれています。

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(ほんとにいつも絵が下手でごめんなさい。一生懸命書いてます)

 

そもそもピアノと部活は両立できるのか?

私の考えとしては両立できると思っています。
ただ、今まで通りのペースのようにはいきません。

私は中学にあがる前の生徒とお母さんには
◆月2回のペースに変える
◆教材を進めていく、というレッスンではなく1曲を長い間のんびりやっていく
◆練習量は激減するので、練習しなかったらしなかったでここでだけできることをやるレッスンにする

等という提案をします。

まずここで生徒とお母さんは少しホッとします。

小学校と違って、中学になると試験の順位が出たり、入学した時点から高校受験の準備という雰囲気が漂い、友人関係、部活では先輩後輩の人間関係は親子の関係よりも重要に感じたり、環境ががらりと変わります。そして思春期という難しい年齢と重なって子供にとって中学校生活ってすごく大変なのです。

ピアノの優先順位は下に下がって当然です。

ピアノが苦痛であればきっぱりここでやめていいと思うのですが
そうじゃない限りは「のんびりと続ける期間」として優先順位をぐっと下げながら続けていけばいいのではないでしょうか。

ピアノは一生一人でも楽しんでいける素晴らしい趣味だと思います。

面白い事に普段の生活が忙しいほどピアノを弾いてみたくなる子もいます。
勉強ばっかりしてるとピアノが気分転換になるようです。
中学3年になって「さーこれから高校受験」という時に限って今までよりも練習する子等もいます。

そういうタイプの子には今年一年は1曲だけにしよう、と
発表会の曲を与えてしまいます。
約1年かけて一曲です。
大抵の子は少し驚きます。


試験やら部活で一ヶ月くらい弾けない期間もざらに出てくるし、予定外に風邪をひいた、けがをした等のアクシデントも含めて、一年といっても実質これくらいしか弾けないもんだというと生徒達は納得します。
で、その結果間に合わなければ発表会に出なくてもいいし、進みを気にせず一曲をのんびりやっていくのも楽しいもんだよ、と伝えると
「それもいいかも」
と思う子は多いです。

 

子供なので一年やってればどんなにのんびりでも半年経てばそれなりに弾けるようになってきますし、弾けるようになってきたらもう譜読みという作業はしなくていいので弾ける時に好きに弾くということができます。

 

私自身、中学3年間は部活でバスケ部に所属していました。
厳しい部活で毎日体力を消耗し、毎回お風呂で寝てしまって溺れていました。
人間って苦しいとちゃんと目覚めるものなんですね。
帰りは毎日夜20時くらいで、お腹が空きすぎるので友人皆と給食で廃棄される手のつけられていないパンをおばちゃんのところでもらって(今は絶対できないですね)、2つも3つもパンをかじりながら帰ってきました。
で、家に帰ってからまたご飯を食べるわけですけど。

 

成長期に沢山動いて汗を流し、よく食べ、よく睡眠をとり、悪い事をする時間もなく通りすぎた3年間・・・
これは今となってはとっても良かったと思っています。
まあ、勉強もしなかったですけど。

でもこの3年間のおかげでとっても体力がつきましたし、人間の成長の通過点としてよい経験だったと心から思います。

 

小さい頃からピアノの練習を続け、「練習しなきゃいけない日常」から解放されたくて一度ピアノをやめようと思っていた小学6年生の頃、中学で部活生活を送って一度リセットされた気がします。
この期間もほそぼそとは続けていましたが、何の曲をやっていたのか全く記憶にないところを見ると殆ど弾いていかなかったのだと思います。

で、中学3年くらいにこの人にピアノを教わってみたい!という先生に出会いそこから高校生活は音楽1色の生活に変わりました。


逆に運動はもうやりすぎて(キャプテンまでさせられた)大嫌いになりました。いまだにもう毎日のロードワーク(部活前に3.5キロ走る)をやらなくていい開放感が嬉しいと思うくらいです。

 

部活とピアノの両立で悩んでおられる方はまずは先生に相談してみて下さい。

案外「お。意外と話せるやつだった」となるかもしれませんよ?

 
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