ピアノ講師ぴちち先生の五感

「発表会の服は?曲は?」「ピアノって認知症予防になるって本当?」「指使いって大事なの?」等、普段よく質問される事柄についてピアノ講師歴約20年の経験から綴っていきます。日々のレッスンで感じた事等も交えて。

ピアノが巧いというのは難しい曲が弾けるということ?

 

タイトルの質問にお答えするなら

No !  です

難しい曲を弾く=ピアノが巧い

とはなりません。断言します。

 

「何を弾くか」ではなく

「どう弾くか」でピアノの実力は判断されます。

 

例えば、5歳児とプロの画家が「金閣寺」をテーマとして描いた場合、

どちらも「金閣寺」を描いたことは同じなんですが出来上がった作品は全く違うと思います。

 

逆にテーマを易しくして「ただの丸と線」として描いた場合も同じ現象が起こると思います。

ピアノの場合も同じです。

 

確かにそこにはプロ画家のような完璧な金閣寺よりも犬小屋のような5歳児の金閣寺の方が好き、という人もいると思います。

そういう所はピアノも同じです。好みに関しては人それぞれですから。

 

で、何が言いたいかと言うとピアノが上手な人はただの「ドレミファソラシド♬」でも上手な訳です。

昨日大人のピアノ学習者の方のことについて触れて書いたので一つ思い出したことがありました。

前に、自分の生徒さんではない、趣味でピアノを楽しんでいる方に

「音のつぶが全然揃わないんだけどどうしたらいいの?」

と聞かれたことがあります。

 

音の粒を揃えて弾くのは実はとてもとても難しいことなのです。なぜなら粒というのは「音量」だけではなく「音質」も均一じゃないと揃って聞こえないのです。

5指はそれぞれ長さも動きやすさも違うのに均等な音が出るようにクラシックピアノ学習者は訓練させられます。大変大変。

 

そこでポイントとなるのが「親指」です。

薬指が一番動かしにくいのですが、すぐにどうこうなる指ではないのでそれはまたおいといてっと・・・

 

例えば「ドレミファソラシド」の音階弾く時にファの所で指をくぐらせますよね。

鍵盤じゃなくて申し訳ないのですが、下の写真はどちらも親指をくぐらせた所です。

2枚ありますがどう違うかわかりますか?

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上の写真:ファを鳴らす為に親指の付け根の関節を使って親指を下げる

下の写真:ファを鳴らす為に親指の付け根の関節を使わず手首を下げて、結果親指が下になるようにしただけ。よって、このファだけ、指の関節を使った動きからくる音質ではなく、手の重さがかかっただけのものになり、他の指とは違った音質になる。

 

下の写真がダメな例です。

実は結構この下の写真のように無意識に弾いてしまう人は多いのです。

なぜなら楽だから。

意識しないと親指の関節って動かさないものなのです。

 

下のように弾くと、今度はソを弾く為に人差し指を使う時に手首は元の位置に戻ろうとしますから手首が上がります。

その時に人差し指に、下から上に引き上げた手首の動きによって余計な力が加わりここでまた不揃いさに拍車がかかります

 

ちょっと難しいでしょうか?

 

親指の付け根の関節って私達は通常生活していると、「握る・開く」の動きでしか主に使わないのですが、ピアノの場合は上下なので関節の動きの方向が違いますよね。

これを修正していくのは簡単ではないのですが、とりあえず上がらない薬指を上げることよりは簡単で、わりとすぐに結果にでます。

 

もしドレミファソラシドを弾いてガタガタに聞こえる場合は是非試してみてください♪

 


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