ピアノ講師ぴちち先生の五感

「発表会の服は?曲は?」「ピアノって認知症予防になるって本当?」「指使いって大事なの?」等、普段よく質問される事柄についてピアノ講師歴約20年の経験から綴っていきます。日々のレッスンで感じた事等も交えて。

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ピアノをやると頭が良くなる?①

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「よくピアノを習うと頭が良くなると聞きますが本当ですか?」

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 私もこの言葉はよく聞きます。「ピアノ習わせると頭良くなるって言うし」という傾向にあることも何となく知っています。

 おそらくここで言う「頭が良くなる」と言うのは「成績が上がる」と言うことを意味してるのではないかと思っています。

そういう意味で言うならば、頭が良くなるかどうかは実のところ私にはわかりません。

ただ

「頭の働きは良くなる」

「集中力がつく」

「マンツーマンで教わることに耐性がつく」

などの効果は間違いなくあると思っています。

ピアノと脳の関係を記した本は最近では結構出ていて、なるほどなーと思うことは良くあります。

その中でも読みやすくて面白かったのが「ピアニストの脳を科学する」と言う本です。この本は実験に基づいたデータや、医学的、科学的な根拠が丁寧に綴られています。幼少期の練習がなぜ大切なのか、何歳までの訓練がどれくらい必要なのか、大人になってからでも上達する理由は何か。

など、あらゆる疑問に必ずどこかに答えが書かれてあるような本です。

 

ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム

ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム

 

 

私なんかがこうやって記事を書くより、この本を読んじゃった方が早いのですが、とりあえずこれはこれとして。

 

私が日頃のレッスンで「頭の働き良くなってるんだろうな」と思う理由は単純に目の前でその効果が出ているからです。

例えばこんなリズムをピアノを弾く前にやったりするのですが、必ずしも全員がその場でできるわけではありません。

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全くできなそうな場合は「また来週挑戦」とかになるのですが、「あともう一歩!」くらいの時はその場で何回かやらせます。

割と限界まで頑張ってもらいます。(ここ大事)

でも、やはり「あともう一歩!」でして、出来そうで出来なかったりします。ここまでくると、生徒の方もちょっと悔しくなってなんとか合格しようと意地になってなかなかやめません。

そういう時に「あとでピアノ終わってからまたやろう。後からだとできるようになるかもよ?」というとあっさり承諾します。

そしてピアノのレッスンの時に手を叩きながら歌わせてみたり、少しリズムを意識するようなものを取り入れながらレッスンをします。加えてピアノを両手で弾くのはリズムより難しいことをやるので、おそらくそれで脳が活性化するのか、

レッスン後に同じリズム練習をやると95%の確率で成功します。

そして二人で拍手なんかして、生徒はご機嫌でその日を終えます。

生徒自身は「さっきあんなにやってできなかったのに、なんでできるんだろう」と言うのですが、私は「脳の働きが良くなったからだ」と勝手に解釈しています。

だってそれ以外に理由が見つからないんですもん。

 

そして、先ほど書いた「後からだとできるようになるかもよ?」のここがポイントでして、自分では理由はわからないのに「本当にできちゃった」場合、先生の株が上がるわけなんです。

その時は

「ほらね、できたでしょ?」みたいな顔してやります。

株が上がるというか、「先生の言った通りになった」ということで、生徒はよりこちらを信頼してくれるようになり、「先生のいう通りにやればできるようになる」と思い始めてきます。

自分一人では超えられない壁を、経験者がちょっと手助けをしてその子が思っている以上の頑張りをさせることは大事です。なので信頼してもらうこともすごく大切なのです。そうじゃないと限界まで頑張ってもらえないし。

先ほど書いた「ほらね、出来たでしょ?」は本当は生徒の頑張りがあってこその結果なのですが、先生が生徒の手柄をとるというズルイことをやってます。

ある程度大きい子には理由を説明することもありますが、なんかそういうのもつまらないので小さい子にはそのままにしておいています。

夢があった方が楽しいし。

どうやら脳というのはすでに出来ることをやるよりも、出来ないことを出来るようにするために頭を使っている時こそ前頭葉が活発に活動するそうです。

 

ちょっと長くなったので、また次回に続けます。

 


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